【Q&A】造り手に質問してみた ~今日も、良い発酵してる。~

今回は、スタッフへの質問コーナー第5弾です。製造スタッフの古田にお話を聞きました。現場でしか聞けないリアルな声をお届けします。
🔍【ここがポイント】
造り手ならではのこだわりや、実際に現場で感じたことをそのままご紹介しております。
スタッフもほとんどが未経験からスタートしており、日々模索と挑戦の中でウイスキー造りに携わっております。
📌質問:
蒸溜所ができて3年目ですが、ウイスキー造りの中で特に面白いと感じる工程や瞬間はありますか?
💬回答:
ウイスキー造りの中でも、特に面白いと感じるのが、発酵から蒸留までの工程です。発酵槽をのぞくと、酵母が元気に働いていて、泡が立ち上がっていきます。甘い麦汁がアルコール発酵、そして乳酸発酵を経て、香り高くて、可能性を感じる醪へと変わっていく。その様子を見るたびに、「今日も良い発酵してるなぁ」と感じています。そして蒸留の工程。初めて蒸留液が出てくる瞬間は、何度見てもわくわくします。ニューポットの香りを嗅ぐと、「また一つ仕込みが形になったな」と実感します。蒸留器の火加減、冷却水の温度、カットのタイミング次第で香味が変わるので、同じ仕込みでも毎回新しい発見があって、本当に奥が深いです。
📌質問:
ウイスキー造りを始める前と今とで、自分自身の中で変わったことや成長を感じる部分はありますか?
💬回答:
ウイスキー造りを始めてから、毎日に変化があることを強く感じています。日々の作業の中で見つける微妙な違いや気づきに丁寧に向き合うことで、感覚が研ぎ澄まされているのを実感しています。こうした積み重ねが、さらなる成長につながっていると感じています。
生産管理や原酒管理、そしてブレンドに携わることで、それぞれ向上を目指して、日々取り組んでいます。
📌質問:
この蒸留所ならではの特徴や、働いていて感じる雰囲気はどんな感じですか?
💬回答:
豊かな自然に囲まれた場所にあり、その土地ならではの風土がウイスキーの味わいにも大きく影響していると思います。ここ特有の雰囲気の中で、チーム全員がウイスキーづくりに情熱を注いでいます。
また、この蒸留所は廃校となった小学校を活用させていただいており、地域の歴史やみなさんの想いが詰まった場所です。そうした地元の方々の支えを感じながら、多くの人にこの土地の魅力を感じていただけたら嬉しいです。
📌質問:
今造っているウイスキーが完成して世に出るとき、どんな気持ちでそれを迎えたいですか?
💬回答:
第一歩であるシングルモルトウイスキーが完成して世に出るときは、ワクワクする気持ちと、本当に喜んでもらえるだろうかというドキドキが入り混じっています。たくさんの方々の応援や想いが詰まった一本になるので、その期待に応えられるような味わいになるよう取り組んでいきます。飲んでくださった方の感想を聞くのがとても楽しみです。率直な言葉やアドバイスをいただければ、今後のウイスキー作りの励みになっていくと思います。
今後も皆さまに、ウイスキー造りの裏側や私たちの日常をお伝えできればと思います。
ご質問や感想など、コメントでいただけると嬉しいです。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
