【Q&A】造り手に質問してみた② ~広がるウイスキーの世界観~

【Q&A】造り手に質問してみた② ~広がるウイスキーの世界観~

今回は、スタッフへの質問コーナー第2弾です。製造スタッフの辻本にお話を聞きました。現場でしか聞けないリアルな声をお届けします。

【ここがポイント】
造り手ならではのこだわりや、実際に現場で感じたことをそのままご紹介しております。
スタッフもほとんどが未経験からスタートしており、日々模索と挑戦の中でウイスキー造りに携わっております。

📌質問:
蒸溜所ができて3年目ですが、ウイスキー造りの中で特に面白いと感じる工程や瞬間はありますか?

💬回答:
発酵工程が特に面白いです。毎朝、発酵中のもろみを分析すると、日ごとの変化を一度に観察できます。2日目は泡立ちが良く、3、4日目になると泡が減り、フルーティな香りが広がります。麦芽や酵母の種類によって、特に香りの違いを直に感じられるのが、造り手として大変興味深く勉強になります。

📌質問:ウイスキー造りを始める前と今とで、自分自身の中で変わったことや成長を感じる部分はありますか?

💬回答:
ウイスキーを飲む側から造る側になり、その奥深さを実感しました。以前はコスパの良いブレンデッドウイスキーしか知りませんでしたが、今ではシングルモルト、シェリーカスク、ピーテッドなど、原料や製法、熟成によって全く異なる世界があることに気づきました。製造環境にいなければ、ここまで深く知ることはなかったと思います。これからも造りながら学び続けたいです。

📌質問:製造過程で原料が蒸留されていく中で、香りや味わいがどう変わっていくのか、実際に体験して驚いたことはありますか?

💬回答:
もろみと蒸留後の香りの違いに驚かされます。ほんのり華やかでアーモンドのようなもろみが、蒸留工程を経るごとに変化していきます。特に再蒸留では、マスカットやリンゴのフルーティーな香りから、磯やわかめのような香りまで変化が大きいです。この多彩な香りを言葉で表現し、仲間と共有することが重要だと感じています。

📌質問:この蒸留所ならではの特徴や、働いていて感じる雰囲気はどんな感じですか?

💬回答:
小学校の体育館を改装した蒸溜所は、メカニカルな設備と懐かしい雰囲気が融合した特別な空間です。広い体育館内では互いの様子が見やすく、協力しやすい環境です。校舎には教室で眠るお酒、学校の思い出、そして周囲には大自然が広がる、日本一の雰囲気の蒸留所だと思います。

今後も皆さまに、ウイスキー造りの裏側や私たちの日常をお伝えできればと思います。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。