秋の香りが深まるなか、10月も蒸溜所見学会へたくさんの皆様にお越しいただき、誠にありがとうございました。

今年最後の高山駅発着のツアーやJR東海バス （株）様主催のバスツアーで校舎が賑わい、廊下には一日じゅうウイスキーの甘い香りと笑い声が漂っていました。

古い校舎の正面玄関をくぐると、多くの方から「良い香りがする」という言葉が自然と溢れ出る瞬間。その表情には、わくわくとした期待の輝きが満ちていました。

秋の光に満たされた校舎の静けさと、ウイスキーの濃厚な香りが織りなす空間は、確かに特別なものでした。人々の声で満ちる校舎は、まるで「学校が息を吹き返した」かのような不思議な生命力に包まれていました。

5月から毎月重ねてきた一般見学会は、当蒸溜所にとって初めての挑戦でしたが、皆様のお力で想像以上に豊かな時間を育むことができました。心より御礼申し上げます。

さて、当蒸溜所はこれから仕込みを止め、長い冬を静かに過ごす準備に入ります。ウイスキーが樽の中でゆっくりと眠り、雪解けを待つあいだ、見学会もしばらくお休みいたします。

次に動き出すのは 2026 年の春を予定しておりますので、その折には改めてご案内させていただきます。

また皆様にお会いできる日を、心より楽しみにしております。